クライアントは仕事のクオリティを理解できない!だから会社組織が信用される!
「何で株式会社なの?」
わずかな人数しかいないシステムエンジニアの会社の話です。
「わざわざ会社形式(法人)にしてどうすんだ」
と不思議に思う人がいるでしょうが、クライアント企業から言われて、断ることができなかったのです。個人経営でも株式会社でも、仕事のクオリティは同じはずなのに・・・。
仕事を受注するためだけに株式会社を設立する
個人経営より株式会社のほうが仕事を受注するのに有利なのはいまや常識となっています。受注者側からみれば首をかしげたくなるでしょうが、発注者側から考えると理由がよくわかります。専門性の求められる仕事で、仕事を依頼する素人が事前に仕事のクオリティの違いがわかりますか。
つまり、受注者のことを判断する基準がないのです。だから、個人経営のオーナーに株式会社を作るようにお願いします。これは会社の要望でもあるでしょうが、サラリーマンである発注担当者の査定とも無関係とも考えられません。たとえば、会社のロゴマークをデザイナーに依頼するとき、判断材料がなければ株式会社を選ぶのは自然の流れではないのでしょうか。
ある資本金10,000円のIT企業の1人親方が
「面倒だよ」
と嘆きつつ
「仕事を(クライアント)切られないため」
と言っていました。
オーナーはやることがいっぱいある!優先順位の低い業務はできればやりたくないのでは?
実は1人親方の「面倒」というキーワードはみごと株式会社に当てはまります。
個人経営の場合と比較するとより鮮明になることでしょう。具体的には2つあります。
①確定申告
個人経営の場合は所得税・消費税の確定申告をすれば、住民税・事業税の計算を自動的にしてもらえます。それに対して、株式会社はすべての税目を自分で申告しなければなりません。
②登記が必要になります。これは株式会社などの会社形式独特の手続きです。飲食店やオーナー(代表取締役)の住所が変更した場合などは法務局に書類を提出します。
株式会社はたくさんやることがあります。リストアップすると、自分にとって価値の高いものから優先順位がつけられるのではないのでしょうか。やることは仕事だけではありません。デートや家族サービスなどのプライベートもあります。しかし1日を24時間以上に増やすことはできません。価値のあるものに力を注いで、ないと感じるものは捨てるなり、アウトソーシングして有効活用するのもひとつの選択です。
アウトソーシングの典型的な例は電話秘書代行サービスです。発注する側は本業に専念でき、受注者はその道のプロ。合理的な考え方といえるのではないのでしょうか。
★成功に一歩前進するためのマインド
価値のある仕事に集中しましょう。やるべき業務の優先順位はすべて同じではありません。
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