誰も教えてくれない確定申告書の見方
テレビ番組で医療費控除の特集が組まれるなど、
われわれの生活に確定申告は身近になっていますね。
本屋でもその書き方を解説する本が山ほどあるのは実感できるでしょう。
しかし、確定申告書の見方を本当に知っている人
はあまりいないのではないのでしょうか。
その様式を見ると所得税の計算まで3段構えになっています。
・第1弾:所得金額を記載する
・第2段:所得控除の金額を記載する
・第3段:「所得金額-所得控除」に税率をかけて所得税を記載する
でもこれは表面的な話。
様式の左上に所得の種類別の収入金額を
記載する欄が設けられています。
実はこの理由を知ることが確定申告書の見方
を理解することになるんです。
確定申告書の様式
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/pdf/h27/02.pdf
あなたはどう生計を立てているの?
では、確定申告書から何が読み取れるのでしょうか。
それは、どのようにして生計を立てているかどうかです。
たとえば、美容院を経営して事業所得が少なければ、
生活費はどうしているのは気になるところ。
その場合にアルバイトをしていれば、
給与所得の収入金額を記載しますよね。
ふつうは生活をするために、
何かしらの収入を得ているはず。
だから、確定申告書で事業所得が少なく、
生活するための収入金額がなければ税務署
から不自然に思われても仕方ないんです。
確定申告書から雇用保険の不正受給が読み取れるケースはあり得る
確定申告書の見方は所得金額の申告もれ
を見つける機能だけを果たしているわけはありません。
結論の前に次のケースを考えましょう。
川越市でスタイリストして雇用契約を経て、
ふじみ野市で美容院を開業した場合は、
収入金額は「給与所得→事業所得」に変わります。
そのとき、美容院が赤字で他に収入がなければ、
税務署はどう捉えるでしょうか。
・借金?
・保険金収入?
・退職金?
税務署は入手したマイナンバーを
もとに収入源を調べるでしょう。
雇用契約から個人経営に変わったときに、
意外と多いケースが雇用保険を受給しているケースです。
でも、これは不正受給。立派な犯罪です。
他の行政機関、この場合はハローワークと
連携するための機能を果たしているんです。
そもそも雇用保険は次の就職のためのつなぎの収入。
それをハローワークで就職活動を偽装しても、
確定申告書を見れば自営業を行っているのは一目瞭然です。
このように確定申告書には不正防止システム
がいろいろあります。
といっても、本当に収入がなくても生活できる
ケースがないとはいえません。
貯金があれば生活できます。
でも、確定申告書からその内容が伝わなければ、
やはり税務署に疑われるでしょう。
要はどのようにして生計を立てているのかを
キチンと説明するのが大切なんですね。
★成功に一歩前進するためのマインド
確定申告をするときは、どう生計を立てているのかを説明することが大切です。
税務署から疑われないようにしましょう。
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