開業するスタイリストに送るお金の話
「開業おめでとうございます!」
いよいよ自分の美容室を持つのですね。
そこまでの道のりは長かったと思います。
「2年間の専門学校」→「国家資格の取得」
→「受付やシャンプー専門などの期間」
→「髪のカット」→「店長(フリーランス)」→「開業」
修行期間を思い出してください。
やりがいと苦労が入り混じっていたのではないのでしょか。
そんなマジメなあなたに質問です。
「借金=悪い」
と感じますか。
そう思ったらちょっと心配です。
開業資金が多額だからです。
美容設備だけでなく、
店舗の改装費用、
家賃の保証金(礼金)など必要になります。
よって自分の美容室を経営するためには
「借金=よい」
と考えを180度変える必要があります。
開業したばかりで採算が出るほど甘くない!
そもそも180度変える理由は
その肝心なお金を得る3つの方法
を比較するとよりわかりやすいでしょう。
店の経営で稼ぐこと
採算のことを指します。
算式は
「収入-支出」
です。
売上代金はすべて手元に残るわけではなく、
家賃の支払いやコンディショナーなどの仕入にお金は出費します。
しかも、開業してから採算が上がるまでには時間が必要です。
少なくても、リピート客になるかどうか見分けるのに時間がかかります。
個人に出資してもらう
借金と違って返済する必要がないお金です。
しかし、店の経営に口出しする可能性があります。
せっかくクオリティーを追求しているのに、
「もっと回転率を上げろ!」
横やりが入ったらどう思いますか。
借金をすること
特長は2つあります。
それは短期間でお金が得られること、
店の経営方法に基本的に口出しされないことです。
ただし、親族など個人からの借金は
人間関係を悪化させる可能性があるので注意しましょう。
(*助成金は研修費などの経費の一部
を税金で負担してもらう制度です。
お金を得るためではありません。)
借金は重荷(おもに)を背負うものじゃない!採算の先取りである!
それでも借金に対する抵抗があるのは仕方ありませんね。
どうしても返済がつきまとうからです。
でも、店の経営における借金は採算の
先取りであるととらえることができます。
決して、重荷ではありません。
たとえば、ブライダルをメインとした美容院を経営していて、
サービスを広げるために新たにエステを始めるときどうしますか。
当然、初期投資がかかります。
それを負担するために採算が
出てお金が貯まるまで待てますか。
借金をしてでもエステを始めたいですよね。
物件など条件がそろっているなら、
他社に遅れをとるわけにはいきません。
そう、店の経営は借金で採算を先取りして、
その採算の中から返済していきます。
そして、さらに採算を大きくするという
サイクルが基本的なルールになります。
★成功への一歩前進するためのマインド
借金は採算の先取りであります。
とくに開業したばかりはすぐに採算はとれません。
したがって「借金=よい」というのが正解です。
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