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名言集コラム112 「宮澤賢治氏に学ぶ・行動に移さねば意味がない」

※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。

 

今回のポイント
 オンライン面接 

 

 

ショウ「どうした? 最近は直接会って話ができるようになってきたのに、またオンラインで話をしたいって…… 感染がまた拡大傾向にあるのを警戒しているのか?」

 

マモル「すみませんわがまま言って、警戒はもちろんしていますが、そういう意味ではないんです。近々、入社希望の大学生と最終面接を行う予定だったものですから、教えを受けたいなと思いまして」

 

ショウ「面接の教え? しかし、マモルはこれまでも従業員を雇う際に面接をしてきているだろう。今更何を知りたいんだ?」

 

マモル「ハイ。そうです。何度もそういった面接は経験してきているんですが、完全にオンラインなのは初めてなんです」

 

 

ショウ「どういうことだ。募集や一次面接、二次面接までアウトソーシングに依頼していたはずだろう。最終面接はマモルがするという話だったが」

 

マモル「三次面接までお願いして、5名に絞ってもらっています。もちろんこちらの意図や来て欲しい人材は、アウトソーサーの担当者にしっかり伝えていたので、それぞれ魅力的なメンバーが最終面接に残っていますね。最後に私も交えての最終面接なのですが、当初は直接会って面接する予定でした。ただ、状況が状況なので、それを行うと遠方に住む優秀な人材に会うことができないんですよ。それでやむなくオンラインでの最終面接に切り替えました」

 

ショウ「なるほどな。オンラインだからこそ、これまで全国各地の大学生対象に募集をかけ、面接できていたということか。それだとコロナ禍もまったく問題なく募集活動は進められるな。しかし、大学生にとっても、会社側にとってもノウハウが少ない分だけとまどうことも多いだろう」

 

マモル「そうなんですよ。オンラインだけでその人の魅力は伝わるのか、感じ取れるのか、的確な判断が下せるのかと悩ましい部分があります。実際に会って話してみて伝わるものもありますので、その点を省いて大丈夫かなと不安です」

 

ショウ「おいおい、経営者が不安に思ってどうするんだよ。実際にやってみないとわからないことはたくさんあるだろう。確かにオンラインだけじゃ判断つかないこともあるかもしれないが、逆にオンラインだからこそ自分の魅力を発揮できることだってあるかもしれない。それこそ、これから先のアフターコロナではオンライン営業での成果が求められるようになるはずだ。そういった環境で力を発揮できる人材を見つけるという観点では、最終面接もオンラインというのは面白いかもしれないぞ

 

 

マモル「実はお願いしているアウトソーサーの担当者も先輩と同じ話をしていました」

 

ショウ「以前の話だとかなり熱意のある女性担当者だったな。意見の衝突もいろいろあったんだろう。それだけ打ち合わせをしてきたからこそ、自信を持って最終面接もオンラインを提案しているんじゃないのか。このまま最終面接を保留していて優秀な人材を他にとられてしまうことも懸念しているのかもしれない。どちらにせよ、最後の決め手はマモルの行動力だ。詩人の宮澤賢治氏がこう述べている。

 

優秀な人材は議論や分析が先行し、

 

それで終わってしまうことが多い。

 

行動に移さねば意味がない

 

とね。オンラインを通じて自分の魅力を相手に知ってもらうこと、会社の魅力やコンセプトを相手に知ってもらうことは、大学生にとっても、経営者のマモルにとっても今後必要な行動になってくるのは間違いない。そしてそれはまず実際に行動してみないと、何が良くて、何が問題なのかはわからない。仮に問題があるようなら行動した後で対処すればいい話だろ

 

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