コラム



税理士がサポート!『はじめて起業ものがたり』  「起業って何から始めればいいのか 240 グローバル化で戦うための日本人の武器」

 

今回のポイント
 日本人独特の創造力 

 

 

2025年11月も中旬となり、今年の残りもあとわずか。

小学生は中学受験目前。

中学生は期末テスト目前で、特に中学3年生は高校受験も迫ってきている。

全学年的に勉強への意識が高まっている中での冬期講習会の受付がスタート。

 

今日は今後の展開を含めて報告をしに、顧問税理士の天海さんの事務所を訪ねた。

 

「いよいよ怒濤の繁忙期がスタートです。いろいろな事態に備えて、例年以上に工夫をこらしていかなければいけないと頭をひねっているところですよ」

 

「世界と比べて圧倒的に資源が足らない日本は、創意工夫によって経済大国となったわけじゃからの。ピンチをチャンスに変えることができるかどうかは、はじめさんの工夫次第じゃよ」

 

「どこかにヒントはないものかと業界を問わずいろいろ探しています。例えばアニメとか。私が子どもの頃だと『アニメ好き=おたく』みたいな感じで一線を引かれていましたが、現代は違いますからね。自動車産業と並び日本を代表するビジネスです」

 

 

「2002年では国内・海外合わせて1兆円規模の市場じゃったが、2024年時点では3兆8千億円の規模まで急拡大しておるのがアニメ産業じゃ。驚くべきは2002年では4千億円に満たなかった海外の市場が、2024年には国内市場を大幅に上回る2兆円規模まで膨らんでおる。世界にアニメが広く浸透しておるということじゃな」

 

「その中でも記録的なヒットで世界を席巻しているのが『鬼滅の刃・無限城編』です。公演開始直後にすぐに観に行きましたが、その世界観は圧巻でした。映像の美しさやスピード感も圧倒的ですね。他の国のアニメとは明らかに一線を画しています!」

 

「全世界での興業収入は948億円を突破したというニュースを聞いたの。アメリカでは初の2週連続1位、公開禁止となっている中国ではわざわざ香港まで観に行く人が絶えないらしい。ヨーロッパでは英語字幕のため子どもがほとんど観られない中、大人ばかりで満席になっているようじゃ。もはや鬼滅の刃は世界トレンドじゃな」

 

「それが鬼滅の刃だけじゃないんです。『チェーンソーマン・レゼ編』をようやく先日観に行ってきましたが、こちらも凄いんです! あまりの臨場感に興奮が冷めやらないんです。こちらも世界的にヒットしてすでに興業収入は200億円を突破しています。インスタも世界中で、レゼのコスプレで大盛り上がりですよ」

 

「それは知らない作品じゃな。今度観てくるとするか。高市政権で経済安全保障担当大臣を務める小野田紀美大臣もアニメ好きじゃと聞いたが」

 

「あの方はむしろ業界の内側で働いていた方ですからね、今後のアニメ業界を日本のビジネスとしてさらに活性化してくれるんじゃないでしょうか」

 

「それで、映画を観てみて、はじめさんの創意工夫のヒントにはなったのか?」

 

「世界の人々のアニメを観た後の感想がたいへん参考になりました。

 

日本人の創造性に驚いたり

 

惹きつけられたという声が多いんです。

 

昔ながらの価値観や殻に縛られることなく、

 

もっと創造的なチャレンジをしていくことが

 

グローバル化を切り拓く鍵を握っていると感じました

 

「これまで世界を相手に成功をおさめてきた先人たちも同じ思いじゃったろうな。パナソニックホールディングス創業者である松下幸之助氏の言葉には、

 

昨日と同じことを今日は繰り返すまい。

 

どんな小さなことでもいい。

 

どんな僅かなことでもいい。

 

多くの人々の、この僅かな工夫の累積が

 

大きな繁栄を生み出すのである』とあるぞ」

 

「まずは冬期講習会を通じて感動を生み出すため、これまでよりさらに工夫した取り組みをしていきます!」

 

この記事をシェアする

コラム一覧