コラム



税理士がサポート!『はじめて起業ものがたり』  「起業って何から始めればいいのか 206 顧客の潜在ニーズの引き出し方①」

 

今回のポイント
 認知から興味・関心への移行 

 

 

昨年11月からここまでの5ヶ月間、講習会募集・入会活動・受験対策・学年末対策・新年度準備と怒濤のように業務に勤しんできたが、3月の下旬となりようやくゴールが見えてきた。

 

中学・高校受験もすべて終了し、後は春期講習会の入会活動、志望校に合格した中学3年生の継続活動だけに専念できる。

 

春期講習会の募集については、中学3年生の全員合格の反響があり現在25名と好調。

春期講習会は期間も短く費用も安いので、無料講習会を継続開催している清洲予備校とも善戦できている。

前回の冬期講習会無料開催のデメリットで、勉強に意欲がなく素行面の悪い生徒が参加していて雰囲気が悪いという口コミが広がったため、清洲予備校の勢いは弱まっている状態だ。

 

こちらに追い風が吹く中、新年度スタートはなんとか挽回できそうな流れだが、中学3年生の高校部継続活動は苦戦を強いられている。

 

 

まあ、昨年の継続数もゼロだったのでそれより悪くなることはないのだが、現状の継続数もゼロ。

このままだと2年連続継続ゼロが続き、高校部に通う塾生は高校3年生の4名だけとなってしまう(オンライン部門には高校生が8名ほど在籍はしているのだが)。

 

継続活動については競合がどうのという話ではない。

純粋にニーズがないのだ。

三者面談をしていても、第一志望の公立高校に合格したので1年間くらいは自由気ままに高校生ライフを満喫したいという声が多く聞かれた。

高校の部活に慣れてから検討したいという声も多い。

 

一方で、大学には進学したいという希望は全員が口にしている。

 

私からすると、中学受験に向けて小学生から高校数学に登場するような数列や場合の数など思考力を極限まで養ってきた生徒と、地元の高校進学に向けて倍率も低く勉強範囲も狭い中で1・2年頑張ってきた生徒では、大学受験でぶつかれば入試を受ける前に勝敗がついているのは当たり前の話だ。

 

正直な話、高校2年生から猛勉強しても追いつくのは難しく、有名大学を志望するのであれば1浪・2浪は覚悟しなければならない。

 

それを伝えたいのだが、教育に対する温度差が首都圏と地元では大きく異なるので、なかなかうまく伝わらない。

 

私の学習塾にそのまま継続できる高校部があることは、生徒も保護者も全員知っている。

どんな仕組みなのかもしっかり説明してきた。

 

しかしそれは、「ただ知っている」というだけの状態だ。

 

 

顧問税理士の天海さんは、それを「認知」のフェードと呼んでいた。

 

認知のフェードにいる顧客は、「潜在顧客」であり、

 

現状では何を欲しているのか

 

明確な自覚がないため購買意欲に繋がらないという。

 

認知のフェードにいる潜在顧客に対し、

 

効果的なアクションを起こして、

 

「興味・関心」のフェードに移行させる必要がある。



そうすれば「検討」のフェードに進み、潜在顧客は「顕在顧客」となるわけだ。

 

言うは易く行うは難し。

 

昨年もあの手この手を使ってみたが結局は空振りに終わった。

 

高校の数学は、中学校数学で勉強する量のおよそ6倍に膨れ上がる。

それをしっかり定着させながら、強力なライバルや1浪・2浪した先輩とも競わなければならないのだから、この春からエンジン全開で勉強する必要があるのだが、生徒も保護者もそういう考え方には至らないようだ。

 

中国の小説家魯迅氏は

 

天才なんかあるものか。

 

僕は他人がコーヒーを飲んでいる時間に

 

仕事をしただけだ

 

と語っている。

 

公立高校からでも倍率の高い有名大学に進むことは決して不可能な話ではない。

その時間をしっかりと確保できるかどうかだ。

その努力を今からしなければ間に合わないという事実をどうすれば腑に落ちてもらえるのか、実に悩ましい問題である。

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