「新しい環境に慣れてから塾に通うかどうか判断しよう」というのは、なにも高校入学を控えた中学3年生(新高校1年生)だけに限った話ではない。
中学入学を控えた小学6年生(新中学1年生)にも当てはまる。
3月下旬から4月上旬にかけての業務の最大のポイントは、まさにこの考え方をどうひっくり返していくのかに絞られる。
春期講習会の一般生で最も多いのが新中学1年生の7名。
新年度塾生数の鍵を握っているのが、新高校1年生になる塾生12名の継続の有無。
この2学年の入塾・継続によって新年度塾生数は現状の2倍になる可能性があるのだ。
しかし長く塾講師を続けているとその目標がいかに高いハードルの先にあるのかよくわかっている。
「実際に入学してみないと生活のリズムがわからない」
「部活動にどれだけの時間と体力を費やすことになるのかわからない」
「家庭学習は自分でどのくらいできて、それで試験にどれだけ対応できるのかわからない」
不明慮な点が多いため二の足を踏む。
入学してからの目標も明確になっていないので、どこまで勉強をすればいいのか自体もわかってはいない。
話をいくらしても相手は実感することが難しくピントこないケースがほとんどだ。
そして時間だけが過ぎていき、最終的に逃してしまうというのが毎年の恒例だった。
1年の計は元旦にありという言葉があるが、塾業界にとっては1年の計は4月の新年度スタートにある。
ここをしくじると後の1年間はずっと苦しむことになるので、是が非でも成功させたいのが新中学1年生の入塾と新高校1年生の継続なのだが・・・・・・
サービスがあるのだと知っているだけでは「潜在顧客」。
そこから興味・関心を持ってもらい、検討してもらえるようになるのが「顕在顧客」。
潜在顧客を顕在顧客にするためには何が必要なのか。
顧問税理士の天海さんとの議論において、
「コンテンツを利用して
有益な情報を提供することで
顧客の興味・関心をいかに引けるのかが重要」
というのが共通の見解になっている。
SNSを運用して、「各大学(高校)の特徴」を紹介してきた。
さらに「3年後どの大学(高校)に進学したいのか」を考えてもらい、「そのために必要な要素は何か」も提示した。
例えば有名大学に進学するためには「高校生活で3000時間の勉強が必要」、「難関大学に合格した生徒の平均勉強時間は6時間32分で、不合格者は6時間16分」といった偏差値だけでなく具体的な生活のリズムについても言及している。
さらに、有益な情報提供と同時に、
トライアル(体験会)の実施と
個別面談によって悩みの解消に務めてきた。
「生活のリズムに慣れるまで待っていたらそれだけ損をする」というデメリットの面だけでなく、「費用対効果はどれくらいあるのか」、「志望校合格によってどんな道が拓かれるのか」、よく理解できていない項目にもしっかり答えて障壁を下げてきた。
全員が全員、こちらの理想通りに変化していくわけではないが、明らかに響いている生徒や保護者も確認できるようになってきている。
春はとにかく時間がない。
そのためにじっくりと時間をかけて準備を進めてきた。
トライアルの感触もいい。
費用についても率直な話ができている。
後は決断してくれるかどうかだ。
私は三者面談時、天海さんから聞いた言葉を最後に必ず伝え決断の後押しをしている。
誰もが知っている発明王トーマス・エジソン氏の言葉
『ほとんどの人はチャンスを逃してしまう。
チャンスは作業着を着ており、
大変そうに見えるからだ』