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名言集コラム6 「吉田松陰氏に学ぶ・夢なき者に成功なし」

※これは独立したての経営者であるマモルと先輩経営者のショウの物語です。

 

 

ショウ「どうだいマモル、その後の経営は?」

 

マモル「そうですね。失敗は続きましたけど、先輩からアドバイスいただけたおかげで、気持ちを切り替えて前に進めることができました。失った信頼を回復できるように頑張っていきます」

 

ショウ「うん。かなり表情も良くなってきているので、安心したよ」

 

マモル「先輩がいなかったら、経営者としてやっていくことを諦めていたかもしれません」

 

ショウ「情けないことを言うもんじゃない。まあ、偉そうなことを言ってるけど、俺も同じような心境になったことはあったよ」

 

マモル「先輩も誰かからアドバイスもらったんですか?」

 

ショウ「ああ。会社で契約している顧問税理士の人にな。成功を掴んだ人は、何度も何度も失敗しているんだって励まされたんだ」

 

マモル「顧問税理士の方って、そういったメンタル面のサポートもしてくれるんですね」

 

ショウ「ただな、こうも言われたよ成功は結果であって目的ではない』って」

 

 

 

 

マモル「成功は目的ではない?」

 

ショウ「フランスの作家、ギュスターヴ・フローベール氏の言葉らしいけど。そこからかな…… 経営者として、売り上げや利益以上に、この仕事を通じて何をしたいのかを考え始めたのは。人生をかけて何を目指すのかってことだな」

 

マモル「人生の目的ですか? うーん、僕は現状維持でも構わないですけどね。家族を養えていければ。ひとりだとできることも限られてきますけど」

 

ショウ「イタリアの彫刻家、ミケランジェロ氏の言葉にこんなものがある。最大の危険は、目標が高すぎて達成できないことではない。目標が低すぎて、その低い目標を達成してしまうことだってね」

 

マモル「僕にはもっと大きな目標が必要だってことですか?」

 

ショウ「俺は3年以内に今の会社の売り上げを1.5倍にする。社員の数も1.5倍にする。そして売り上げの一部と時間を割いて、地域の教育水準の向上に貢献したいと考えているんだ。コンサルタントの仕事がら、教えるのは得意だからな。子供たちの教育の経済格差を少しでも改善して、子供たちの未来を照らしていきたい」

 

マモル「それが先輩の人生の目的ですか」

 

 

 

 

ショウ「そしてその輪をもっと広げていくことさ。だから今まで以上に、情熱を持って仕事できるようになっているんだ。自分のためだけじゃなくて、周囲の人たちの幸せのために働いているって考えると、自然とモチベーションも上がるよ

 

マモル「僕もここから先の将来に夢を持ったほうがいいのでしょうか」

 

ショウ「まあ、これも顧問税理士の人の受け売りなんだけど、幕末の思想家、吉田松陰氏の言葉をマモルに伝えておくよ」

 

マモル「初代内閣総理大臣、伊藤博文氏の先生ですね」

 

ショウ「そう。長州の松下村塾で多くのことを教えていた方だよ。夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なしという言葉さ」

 

マモル「夢なき者に成功なし、ですか」

 

ショウ「この場合の成功は、単に売り上げが伸びたとか、会社が大きくなったとかではないだろうな」

 

マモル「そうか、吉田松陰氏の言う成功とは、人生の目的を達成することですね」

 

ショウ「人生の目的は、今何をすべきか、これから何をしていくべきかというプロセスや、より自分を磨こうという意欲を与えてくれるし、挫折や失敗を乗り越えてやり抜く力の源になるんだ」

 

マモル「わかりました。僕も改めて自分が何のためにこの仕事をしているのかを、見つめ直してみます。最近は、生活するためだけに働いている感覚が強くなっていたんで。そうして、僕も先輩みたいに情熱を持って働けるようになりますね!」

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