※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。【今回が最終回になります】
マモル「いよいよ3月も近づいてきて、緊急事態宣言の解除も見えてきましたね。先輩とゆっくりとディナーを楽しめる日が待ち遠しいですよ」
ショウ「そうだな。さすがにオンライン飲み会もマンネリ化してきたからな」
マモル「みんなこの閉塞感に飽き飽きしています。しかも、帝国データバンクの発表だと、このコロナ禍関連の倒産数も2月でついに千件を突破したそうです。厳しい日本の経済状況を物語っていますね」
ショウ「もちろん厳しいのは確かだ。しかし一方で興味深いニュースもあるぞ。昨年のアメリカでは起業数が前年比で24%もアップしているそうだ」
マモル「アメリカの規模で24%増となると、かなり凄い数ですね。このコロナ禍の中で、大勢の人たちが昨年新たに起業しているとは驚きです」
ショウ「まあ、コロナ禍による雇用の問題もあるから、働き口が減少したために自分で始めるというケースも多いだろう。ちなみにイギリスでは前年比47%アップだ。アメリカ以上に起業する割合が大きくなっている」
マモル「厳しい経済状況が、新しい一歩を踏み出すための大きなきっかけにもなっているということですね」
ショウ「すべての業種が厳しいわけではないよ。とりわけオンライン系の業種はむしろ好調だな。俺たちも利用しているZoomは、第3四半期の売上が前年比367%だそうだ。オンラインショップ大手のAmazonは前年比で37%アップだからな。どこも軒並み売上を伸ばしている」
マモル「そうなるとやはりアメリカやイギリスで急増している起業も、オンラインビジネスが多いのでしょうか?」
ショウ「ああ。少なくても3割はオンラインビジネスだと聞いたぞ。ノウハウがあれば個人でも始めやすいし、ソーシャルディスタンスなど現在の働く環境に適している」
マモル「なるほど。起業の傾向もかなり変わってきているということですね。どちらにせよ、起業したいからといって簡単に起業できるものではなさそうです。オンラインビジネスについてしっかり勉強してきたり、そういったものに積極的に触れてきている経験が必要ですね」
ショウ「どこまで自分に投資をしてきたか、ということだな。その点はいつの時代も変わらない。将来のために自分に投資し、チャンスを掴む可能性を高めることは重要だ」
マモル「それって、先輩の一番好きな名言じゃないですか?」
ショウ「アメリカの建国の父と呼ばれているベンジャミン・フランクリン氏の言葉だよ。
『もし財布の中身を頭につぎこんだら、
誰も盗むことはできない。
知識への投資が、
いつの世でも最高の利子を生む』
というものだ。そういった取り組みをしている人こそが、こういった逆境の中でもピンチをチャンスに変えることができる。コロナ禍の中で起業するという新しいステージに進める人には共通する要素なんじゃないか」
マモル「世界中で起業が急増しているのであれば、この日本も同じ流れになりそうですね。そうなると僕たちコンサルタントの活躍する機会も増えてきます」
ショウ「コロナ禍以前の正攻法だけでは勝負できないな。コンサルタントこそより自己投資が必要だ。そうやって日々研鑽しているコンサルタントこそが、これからの激動の時代に必要とされていくだろう。いろいろな情報やビジネスの動向に常に敏感になっておくことも大切だ」
マモル「真価を試される時代になりつつありますね。ここまで培ってきたものを存分に発揮しつつ、新しい環境に適応するための投資は惜しまず取り組んでいきます!」
名言集コラムにここまでお付き合いいただきありがとうございました。
次回からは新企画で、まったくの素人がひとつひとつ勉強しながら起業をするお話をお伝えしていきます!
引き続きお付き合いどうぞ宜しくお願いいたします。