名言集コラム16 「シェリル・サンドバーグ氏に学ぶ・完璧主義は敵」

※これは独立したての経営者であるマモルと先輩経営者のショウの物語です。

 

 

 

ショウ「もしもし、おお、マモル、どうだい? その後の調子は」

 

マモル「先輩、お忙しい中をいつもありがとうございます。おかげさまで、タスクを杉山に振ることができました」

 

ショウ「そうか、それでマモルの負担もかなり軽減されるだろう。よかったじゃないか」

 

マモル「ただ、僕が模範を見せて、やらせてみた結果を確認して褒めて、さらにそこから僕が補修作業を行うことになるので費やす時間はまだ変わっていないですね。むしろ前よりも時間がかかっている状態です」

 

ショウ「杉山くんが成長していくにつれて、状況は良くなっていくからな。育成には時間がかかるから、しばらくは忙しいか」

 

マモル「もっとしっかり仕事をこなしてくれると期待していたのですが、ここまで手にかかることになるとは考えていませんでした。僕の人選は失敗だったんでしょうか?」

 

ショウ「そう判断するのは時期尚早だろう。長所の面を活かせば即戦力だろうが、若いんだからまだまだ未熟な面もあるさ」

 

マモル「未熟な面が多過ぎるように思えます。短所に目をつぶっても、長所で補えると考えもしたんですが、短所ばかりが目立っている感じですね。僕の見立てだと、社会人としての基礎ももっとできていて、能力ももっと高いはずだったんですが……」

 

ショウ「従業員を雇えば、もっと順調に売り上げが伸びるはずだった?」

 

マモル「まあ、そうですね。それを期待していました」

 

 

ショウ「期待するのは当然のことだな。そのために会社の規模を大きくしたんだから。ただ想定通りに進まないからといって自分を追い込むなよ。パフォーマンスを発揮するには、余裕も必要だ。肩の力を抜いた方がいいんじゃないか」

 

マモル「先輩のおっしゃる通りで、僕のパフォーマンスは低下していますね。仕事の質が落ちています。だから、どうしても、もっと仕事ができる人材を探すべきだったんじゃないかと考えてしまうんです」

 

ショウ「杉山くんはマモルよりも経験値も少ない。能力もまだまだマモルより劣るだろう。マモルは、従業員に対して自分と同じものを求めてはいないか?」

 

 

 

マモル「同じもの…… そうかもしれません」

 

ショウ「少しずつ改善し、少しずつ前に進んで行けばいい。じれったい気持ちになるのはわかるが、そこをじっくり取り組めるかが大切だぞ」

 

マモル「今まで自分では気がつかなかったんですが、僕は完璧主義の傾向が強いのかもしれません」

 

ショウ「完璧主義か……」

 

マモル「先輩も僕を見ていてそう思います?」

 

ショウ「…… どうかな。以前、うちの顧問税理士から教わったことがある。アメリカの作家であるジョン・ホイヤー・アップダイク氏の言葉で、完璧主義は創造力の敵であるというものだ」

 

マモル「創造力の敵……」

 

 

ショウ「完璧主義はネガティブな思考に陥りやすいからな。マモルはシェリル・カラ・サンドバーグ氏を知っているか?」

 

マモル「ええ、FacebookのCOOですよね。Facebookでは初の女性役員と聞きました」

 

ショウ「彼女の著書のLEAN INにはこういう言葉がある。なにもかもすべてやろうとしたり、すべてが正しく行われることを期待していると、いつか失望するはめになります。完璧主義は敵ですとね」

 

マモル「完璧主義は敵ですか」

 

ショウ「完璧は幻想だよ。幻想はいくら追い求めても掴むことはできない。完璧主義は自分と周囲をどんどん息苦しくさせていき、強いストレスがかかることになる。完成度の合格点を下げて、タイムリーに即決し、その分の時間を推敲に当てれば仕事の質は落ちないはずだよ」

 

マモル「確かにネガティブな思考で、悪循環になっていますね。もっと心に余裕を持って取り組んでみます」

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