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名言集コラム80 「ロバート・G・アレン氏に学ぶ・お金の管理に長けた人」

※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。

 

今回のポイント
 お金持ちの本能 

 

 

ショウ「マモルの会社の業績も上向きになってきたから、今日は豪華に夕食を、と考えていたが、これは予想外だな……」

 

マモル「今日は僕の自宅でゆっくりくつろいでほしいと思いまして」

 

ショウ「まあ、マモルの家の夕食に招待されたのは嬉しいが、ずいぶんと質素な料理じゃないか」

 

 

マモル「質素ですか? これでもかなりレパートリーが増えて、充実してきているんですが」

 

ショウ「あきらかに奥さんの手料理じゃないな。マモルが作ったのか? 奥さんはどうした。まさか愛想尽かして出て行ったのか?」

 

マモル「愛想尽かして出て行ったわけじゃありませんよ。ちょっと都合で実家に帰っているんです。おそらく2週間ほど独り暮らしを満喫することになりそうです。これを機会に料理の腕前をあげようかなと」

 

ショウ「なるほど、それでマモルが料理をしているんだな。しかし、わざわざ自分で作らなくても、外食したり宅配サービスを頼んだりすればいいだろう。ただでさえ忙しいのに」

 

マモル「さすがに昼は外に食べに出るんですけど、3食すべてそうなってしまうと出費も馬鹿にならないですからね」

 

ショウ「だって結婚する前はそんな感じだったろう。朝はコンビニ、昼はラーメン、夜はマックがマモルの定番だったはずだよな」

 

マモル「さすが先輩、懐かしいことを覚えていますねー。そういう時期もありました。今考えると、栄養のバランスが偏っているうえに無駄な出費を重ねていたなとビックリです。それでいつも財布の中身はカツカツでしたよ」

 

ショウ「それが結婚するとこうも変わるもんなんだな」

 

マモル「いえ、結婚したのがきっかけではないですね。妻も外食が大好きなので。ですから考え直す一番のきっかけは、経営者になったことです」

 

ショウ「ほーう、経営者として成功したら、むしろ贅沢で美味しいものばかり食べるイメージだがな」

 

マモル「僕はまだ成功とまではいえない状態ですから、本当に大きな成果をあげている諸先輩方とは別ですよ…… ただ、経営者になって利益を出すことと同じくらい、出費についても敏感になりました。顧問税理士さんにお世話になってからは、明確に無駄な出費を抑えようという意識になりましたね」

 

 

ショウ「節税対策にはある程度の出費も必要だろう」

 

マモル「もちろん、会社にとって有益となる部分への出費は惜しまないですし、経費として計上して最大限の節税は行っていきます。ただ、一方で節約もやはり会社を潤す重要な要素だと思うんです。顧問税理士さんの請け売りではありますが」

 

ショウ「そうか、さてはアメリカの投資家として有名な、ロバート・G・アレン氏の話しをされたんだな」

 

マモル「はい。その通りです。なんせ、不動産投資で大成功して巨万の富を築いた人物ですから」

 

ショウ「その話は俺も聞いたよ。

 

お金の管理に長けた人は、

 

1ドルを節約するほうが、

 

1ドル余分に稼ぐことに比べて

 

どれだけ簡単かを本能的に知っている

 

だったかな」

 

マモル「ええ。お金の価値を知って、必要な部分に投資しつつも、浪費を抑える。これが富を産む人のやり方だと知りました。経営者になってはっきりわかったのは、投資と浪費の大きな違いでしょうか。これは経営者にとって大切な感覚だと思うんです」

 

ショウ「確かにな。しかし、世話になっている先輩を招待して節約料理はないだろう。ここはよりよい人間関係を構築するためにも投資しておくべき場面じゃないのか?」

 

マモル「…… これでもいつもの10倍は豪華なんですよ」

 

 

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