名言集コラム93 「荀子に学ぶ・疑を以て疑を決すれば、決必ず当たらず」

※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。

 

今回のポイント
 実行する際の心得 

 

 

ショウ「その後、採用代行サービスの件は話が進んでいるのか?」

 

マモル「そうですね。先日、先輩にお話した担当者にお願いしようと考えています。多少、他よりもコストがかかるんですが、誠実さやサービスの充実さなどを加味するとそこが一番だと思うんです」

 

ショウ「ああ、あの唇と瞳の美しい女性担当者のことだな。経営者のマモルがそう判断したのであれば、問題ないんじゃないのか」

 

マモル「ただですね、木梨さんや杉山がこの話にあまり乗り気じゃないんですよ。会社の将来を決めるような人事採用を外部の委託して本当に大丈夫なのかとか、そんなことをしていたらいつまで経っても自社の採用スキルは向上しないんじゃないかとか、人事に関わる重要な情報が外部に漏れるんじゃないかとか、いろいろ指摘されまして……」

 

 

ショウ「何事もメリットとデメリットがあるからな。確かに指摘された点はデメリットだろうが、実際のところ人手が足りないんだ。アウトソーシングを利用することで、マモルなり杉山くんが、コア業務に専念できるようになることの方が重要だろう。何でもかんでも自社で取り組む時代じゃないからな。アウトソーシングは有効利用していくべきだ。俺は面白い試みだと思うが。マモルも自分でそう言っていただろう?」

 

マモル「そうですよね。そうなんですが、従業員に反対されると、なんだか迷いが生れてきてしまって……、採用代行サービスのメリットについて、木梨さんたちにうまく説明できなかったんです。ですから本決まりできない状態が続いています」

 

ショウ「なるほどな。まあ、新しいチャレンジをするときにはそういった迷いが出てくるのも仕方がない話だよ。確かにリスクがまったくないわけじゃないからな。しかし、リスクがまったくないチャレンジなんてもんもまた存在しないだろう。そこは覚悟が必要になるだろうな

 

マモル「覚悟ですか……」

 

ショウ「確か、マモルは三国志が好きだったな」

 

マモル「え? はい。歴史は全般好きですが、三国志は特に大好きです。たくさんの英雄たちが登場しますが、僕は曹操に一番魅力を感じますね」

 

 

ショウ「では、三国志に登場する英雄、曹操についての問題だ。四方を敵に囲まれた危機的状況の曹操の勢力を支えた一番の功労者は誰だ?」

 

マモル「そうですね、張遼や許緒も戦場では大いに活躍しましたが、やっぱり最大の功労者といえば荀彧でしょうか」

 

ショウ「俺もそう思う。その荀彧の祖に、荀子という人物がいる。紀元前3世紀の儒学者だな。彼の言葉には、

 

疑を以て疑を決すれば、

 

決必ず当たらず

 

というものがある」

 

マモル「どういう意味なんでしょうか?」

 

ショウ「どんなことでも迷いながら進めていくと必ず失敗するということさ。だから決断するまでは悩んでもいいが、決めたからには迷わず進むことだ。そのためにはとことんまで検討してから決断することだろう。今の状況だと迷いながら、自分の決断を疑いながらとりあえず前に進むことになる。そうなると成果が出せるはずの取り組みも、無駄に終わってしまう。それはとてももったいない話だ」

 

マモル「せっかく素晴らしい担当者を見つけても、肝心の僕が迷っているようだと成果は出ないんですね。確かに今のままでは、なにか中途半端な感じになってしまうような気がします。木梨さんたちにも担当者の方に会って話を聞いてもらい、僕だけじゃなく、会社全体がしっかりと納得したうえで始めていきます。そして決断した以上は迷いなく実行に移していきます」

 

ショウ「それがいい」

 

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