名言集コラム97 「トーマス・フラー氏に学ぶ・結婚する前は両目を大きく開いてみよ」

※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。

 

今回のポイント
 良好な人間関係の維持 

 

 

ショウ「久しぶりにマモルの自宅に招いていただいたが、どうやら今回も奥さんは留守のようだな」

 

マモル「妻の会社では、しばらく有給が続くので、両親が心配だからと実家に戻っています。当分は独身生活ですね」

 

ショウ「まあ、マモルは家事全般がひとりでできるから問題もないか。今晩の料理は何にしたんだ? すごくいい匂いがするなー」

 

マモル「今日は、先輩の好物のピッツァを生地から作ってみました。今ちょうど焼けたところですね」

 

 

ショウ「手作りピッツァか、これは楽しみだ。お土産に持ってきたこのワインとの相性もピッタリだな。相性といえば、以前から気にはなっていたんだが、杉山くんと木梨さんは新婚旅行に行けたのか? 確か2月に出発の予定で、行き先はインドだったよな。滞在は40日間だったはずでは?」

 

マモル「ええ、そうだったんですが、あいにくの状況で行けていないですよ。国から渡航禁止が正式に発表されているわけではないんですけど、やはりリスクが高すぎると判断したようです。2月中旬に出発していたら、出国はできても帰国できなかったかもしれないですね。インド全土のロックダウンで観光どころじゃなかったでしょうし。今考えるとトラブルで出発時期が3月にずれ込んだのが不幸中の幸いでした」

 

ショウ「トラブル? ふたりに何かあったのか」

 

マモル「詳しくは僕も知らないんですが、インドでの宿泊先や旅行の行程でふたりがもめたようで…… ツアーとかじゃなくすべて自分たちで計画して納得できる旅行にしたいって言っていましたからね。どこかで価値観が相容れなかったのかもしれません。それで職場でもふたりの雰囲気が険悪だったので困ったものでしたよ。ようやく話も落ち着いて、仲も取り戻して、出発が決まったと思ったら、世界中がこの状態ですからね。少なくとも1年は延期でしょう。ですからまたふたりが以前のピリピリしたムードになっています」

 

ショウ「そういえばもともとは衝突していたふたりだからな。結婚してからも価値観のぶつかり合いは頻繁に起こりそうだ。相性が良いのか、悪いのか…… しかし、プライベートとビジネスは別の話。家庭の問題を会社にまで持ち込まれると経営者としては困ったものだろう」

 

マモル「ええ。正直なところ頭が痛いです。ただですね、実は僕も妻と些細なことでケンカしてしまいまして、それが妻の帰省の原因にもなっているんですよ。先輩はそういうことがないんですか?」

 

ショウ「そりゃ、長いこと一緒にいれば相手の嫌な部分も見えてくるさ。そこはどこの家庭も同じだろう。ただそこまで表だって衝突することは、俺の家にはないな。ポイントは相手にどこまで寛容になれるかだぞ

 

マモル「良好な人間関係を維持するためのコツって何なんでしょうか? 病めるときも、健やかなるときも、常に寄り添い、愛し続けることを誓った相手とすら難しいんですよね」

 

 

 

ショウ「それはそうかもしれないな。イギリスの神学者であるトーマス・フラー氏は面白いことを述べている。

 

結婚する前には、

 

両目を大きく開いてみよ。

 

結婚してからは、

 

片目を閉じよ

 

とね。よくよく相手を見極めてから結婚をすべきだが、結婚した以上は相手を信頼して任せるってことだろうな。結婚してからも両目を大きく開いていたら、それこそケンカは絶えないんだろう」

 

マモル「どこの家庭も今の時期は自宅待機やテレワークなどで、夫婦一緒に過ごす時間が長くなっているでしょうから、そういった相手との距離感や寛容さが求められているのかもしれませんね。片目を閉じよ、か。杉山と木梨さんにも伝えつつ、自分にもそう言い聞かせてみます」

 

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