2024年4月も下旬となり、ゴールデンウィークが迫ってきた。
この休暇期間は個別指導の直接レッスンは休みとなり、オンラインレッスンのみ稼働となる。
繁忙期を抜け、ゴールデンウィークを迎えるとなると、ついこないだゴールデンウィークだったような気がして、あっという間に1年が過ぎたと感じるので不思議だ。
新年度がスタートすると通常業務のみに専念できるため時間に余裕が生まれる。
塾生数が大きく増加しているのに対して人手不足は完全には解消されていないので暇では決してないのだが、11月からの休む間もないほどの忙しさから比べるとたいへんというわけでもなかった。
経営もすこぶる順調のため現状に満足してしまっているので、時間的な余裕や精神的な余裕をうまく生かし切れていないような気がする。
そうなると先日夕食を共にしたときに顧問税理士の天海さんから聞いた言葉が頭をよぎる。
「自動車会社フォード・モーターの創設者であるヘンリー・フォード氏の言葉に、
『ビジネスマンは
自分がやってきた古い方法に自己満足し、
そこから変化することが
できないために敗北する』
とある。現状に満足すると澱むので、常に変化を追求することは大切じゃぞ」
確かにそうだ。
昨年うまくいった方法や成功体験がそのまま今年も通用するとは限らない。
特にオンライン業界の変化は激しい。
さらなる成功や、さらなる成果を求めていく姿勢は絶対に必要なのだ。
だとすると、時間に余裕のある今、私は何をすべきだろうか?
市場規模の大きいオンラインレッスンのサービスの整備・革新が急務だろう。
さらに市場を広げていく取り組みを模索していけば、塾生数も売上もまだまだ伸ばせる余地がある。
目標はもっと明確にしていった方がいいかもしれない。
大学受験の成果を出すにはまだまだノウハウが不足しているし、その指導スキルもない。
やはり今は中学受験の成果で勝負となる。
今年は全員合格を達成できた。
次は、より高い偏差値の中高一貫校の合格者を出すことを目標にするのはどうだろう。
御三家、新御三家、またはそれに匹敵する中高一貫校。
高望みをしているだけで第一志望に据えているのではなく、本気で取り組み、本気で合格を目指す生徒を増やす。
新年度としてはオンラインの小学6年生が6名、個別指導が9名で、個別指導の塾生たちはそこまで難関校を目指しているわけではない。
オンライン生の6名についても第一志望は中堅校といった感じだ。
やはり難関校に合格したいのであれば実績があり、合格させられる指導ができる学習塾を選ぶだろう。
その選択肢に私の学習塾が含まれていないのはまだ仕方がない話だ。
知名度が圧倒的に低すぎる。
全員合格とアピールしても、大手の実績には比較するべくもない。
中学受験まで残り9ヶ月で、そのレベルまで学力を高めるのも困難。
そうなると矛先は現小学5年生となる。
2年がかりで徹底的に鍛えれば最難関の中学校の合格もつかみ取れる可能性はあるはずだ。
仮にこのような小さな学習塾から
難関校合格者が出たとなると
話題性はかなり大きく、
知名度や認知度向上の効果も計り知れない。
時間に余裕のある今だからできることがある。
オンライン部門担当の石川を中心に、精鋭のオンライン講師数名とチームを作ろう。
目標は2年後に
周囲を驚かせるような
難関校への合格者を輩出すること。
そのためには今いる小学5年生の塾生だけでなく、志の高い小学5年生を全国から集める必要があるだろうし、カリキュラムも練り直す必要がある。
新しい中期目標に向けてこうして私は踏み出すことになった。