コラム



税理士がサポート!『はじめて起業ものがたり』 「起業って何から始めればいいのか 119 経営者は健康を維持して良い流れを持続する」

 

今回のポイント
 病気にならないための予防 

 

【このお話では、サラリーマンを続けていた40歳の松平はじめが、起業に挑戦し、税理士からアドバイスを受けて、成果を出すための大切な気づきをいろいろと得ていきます】

 

 

6月もいよいよ終りを告げ、2023年は気がつけばすでに半年も過ぎた。

本格的に夏期講習会の受付スタートとなるため、例年だとその準備に労力を割くことになるのだが、同時進行で新人の学生アルバイト講師の研修、オンラインレッスンの無料体験会も開催しているので、通常レッスン以外にも私が関わっていく業務が増えている。

やはり人手不足が大きな負担になっており、なかなか円滑に業務が進むという状況を作りきれていなかった。

 

「塾長、なんだか顔色が悪いようですが、大丈夫ですか?」

 

ようやく1日の業務が完了する間際、報告に訪れていた石川にそう声をかけられた。

 

 

「そ、そうかな」

言われてみてここ最近食欲が落ちていることに気づいた。

まともに食事をしている時間も確保できていないからなのか、体調不良で食欲が低下しているのか自分では判断できない。

 

石川と酒井が帰宅した後、夜遅くではあるが、月末の報告も兼ねて顧問税理士の天海さんに電話をして、相談をすることにした。

 

「なにやら声にも元気がないの。あまりにも忙しいので、体調を崩す前兆なのではないか?」

 

「天海さんまで怖いこと言わないでください。ここで私が潰れてしまったら終りですよ。すべてが回らなくなります。何か具合が悪くなったら治療薬を飲んですぐに治します」

 

「ワクチンの発明の親であるフランスの細菌学者ルイ・パスツール氏の言葉には、

 

病気の治療薬よりも、

 

それを防ぐ方法を私は探す

 

とある。大切なのは、やはり病気の予防じゃの」

 

「予防ですか・・・・・・」

 

「どうやらひっかかる点があるようじゃの。はじめさん、最近の睡眠時間はどのくらいじゃ?」

 

「そうですね、報告をまとめて、CRMに入力したり、これまでの講習会に参加しながら入塾しなかった生徒のリストを再確認して、対策を考えたりしていると朝が明けていることがあります。平均3時間から4時間ほどでしょうか」

 

生活習慣病の予防方法の1つに

 

適正な睡眠がある

 

その基準は1日7時間から8時間。睡眠をしっかり確保しなければ疲労は抜けんぞ。それでは朝食はどうじゃ?」

 

「朝の準備でバタバタしていると昼になってしまっていて、兼用で食べている感じです」

 

「それもまずいの。

 

間食はせず、朝食はとる

 

これも生活習慣病の予防方法じゃ。運動はどうじゃ?」

 

「とても運動をしている時間はありませんよ。以前は朝・晩に体幹トレーニングなどをするのがルーティンでしたが、今はできていません」

 

「睡眠不足、朝食抜き、運動不足の上でのハードワークじゃからの、体調をいつ崩してもおかしくはないぞ。はじめさんの学習塾は新年度に入ってから良い流れが生まれておる。それを経営者自らが体調を崩して潰してしまったのでは本末転倒。頑張っておることが逆効果に働いてしまうぞ。病気になってからどうするかではなく、

 

経営者であれば、

 

病気にならないためにどうするかを

 

もっと真剣に考えて行動すべきじゃろ

 

 

「なかなか寝付けないのでお酒の量が増えていますが、これもまずいですよね」

 

「もちろんじゃ、アルコールに依存して寝ている状態は、適正な睡眠とは言えぬからの。しかもたしなむ以上の深酒は、生活習慣病の要因になる」

 

「いきなりすべてを改善するのは難しいかもしれませんが、できることから予防を実践していきます。今の良い流れを持続していきたいですからね」

 

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