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名言集コラム105 「アレックス・オズボーン氏に学ぶ・創造性は繊細な花のようなもの」

※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。

 

今回のポイント
 テレビ会議のコツ 

 

 

マモル「先輩、そろそろオンライン飲み会だけでなく、お店で美味しい食事をしながら話ができる日が来そうですね」

 

ショウ「そうだな。食事だけなら今でも行けるが、長時間ゆっくり滞在し、その中で話が盛り上がるといった雰囲気ではないからな。黙々と食べるだけ食べたら帰るっていうのが現状のマナーのようだ」

 

マモル「マナーといえば、最近のクライアントからよく相談を受けるのが、テレビ会議や普及してきたテレワーク・リモートワークのマナーについてですね。職場でのマナーとはいろいろな面が変わってくるので、どう対応していけばいいのか試行錯誤のようです」

 

 

ショウ「昔ながらの考え方の経営者や管理職も多いからな。見えないところで仕事させているとサボっているのではと疑心暗鬼になりがちだし、必要以上に報告を求めたりする傾向がある。経営者側がひたすら話すだけというテレビ会議も、従業員の仕事ぶりが企業理念から外れないようにという不安からかもしれないが、非生産的なやり方だろうな。今までのようなトップダウン方式じゃ、リモートワーク中心の仕組みの中では通用しないだろう」

 

マモル「なぜです?」

 

ショウ「現場の変化が目まぐるしく、かつ、経営者らも経験したことのないようなことが次々と起こるので、上の指示を待っているのではなく、現場がタイムリーに柔軟な対応をする必要があるのさ。そのためには現場の従業員が主体性を持って、個々に経営者であるという自覚を持つことが大切だ。そういった高い自己解決能力がある従業員をどのくらい育てているのかは、その会社のテレビ会議やリモートワークの中身を見ればすぐにわかるよ」

 

マモル「そうか、経営者側が体験していない変化も多いから、益々心配になって、テレビ会議で一方通行のコミュニケーションになってしまっているのか。ただ、クライアントは部下の話を聞く機会も設けているとは話していましたが」

 

ショウ「自分の主張を押し通すために相手の話を聞いているだけじゃないのか? 否定するために話を聞くというスタイルだ。相手を承認し、受け止め、自己対話を通じて問題の解決を促すような傾聴ではないだろうな」

 

マモル「確かに、理解できないアイディアが出てきたり、常識外のリモートワークの仕組みを提案されて、感情的になって反発した経営者もいました。そうするとその後は余計な発言も減り、やりやすくなったとは話していましたね」

 

ショウ「そういう会社の経営は今後厳しくなるだろうな。それは部下が話しても無駄だから話さなくなっただけのことだろう。経営者はやりやすくなっただろうが、会社の業績は右下がりになる。経営者が自ら大切な芽を摘み取っているんだからな」

 

マモル「摘み取っている……」

 

ショウ「ああ。アメリカで広告代理店の副社長を務めていたアレックス・オズボーン氏は、アイディアを出し合うブレインストーミングの考案者だが、彼はこう述べている。

 

 

 

創造性は

 

繊細な花のようなもので、

 

ほめることで花開く。

 

反対に落胆させると、

 

つぼみのうちにしぼんでしまうことがある

 

とね。コミュニケーション不足になりがちなリモートワークだからこそ、リーダーには話すことよりも聴くことを求められていくだろう。そしてそれがこれから先の変化に対応できる貴重な人材を育成し、会社を成長させるために不可欠な要素になっていくんじゃないのか」

 

マモル「まさにコーチング型のマネジメントが要求される時代になったんですね。従業員の育成も大事ですが、それ以上に経営者や管理職のコーチング能力の養成が急務になりそうです。この辺りはアウトソーサーの力を借りて効率良くやっていく必要がありますね」

 

 

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