※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。
ショウ「さて、久しぶりのマモルとの会食だな。小池都知事の話の通り、5つの小を守って楽しい食事にするか」
マモル「そうですね。5つの小か、小一時間、小皿、小声、小人数…… あれ、あともうひとつあったな、なんだっけ。こ、から始まる言葉ですよね」
ショウ「小まめ、だな。特に寒い時期になって換気がおっくうになってくる。消毒もそうだが、小まめな換気が感染防止には大切だよ」
マモル「小まめに換気か、このお店はドアが開いているんで大丈夫そうですね。かなり寒いですが……」
ショウ「加えて、こころづかいだな。医療従事者への感謝の気持ちを含めたこころづかいを忘れるなとの話だ」
マモル「ということは、実際は6つのこですか。さすが小池都知事、メッセージがわかりやすいですし、浸透しやすいように工夫されていますね」
ショウ「外出自粛といっても、経済も回さないと立ちゆかないことは明白だ。第三波の被害を最小限に食い止め、withコロナの中で経済活動を維持していきたいという思いが伝わってくるな。そうなるとやはり絶対に欠かせないのがひとりひとりのマナーの徹底だろう」
マモル「時間短縮要請や休業要請など、いつまた第一波の緊急事態宣言のようなことになるのかと飲食店のクライアントはヒヤヒヤしています。なにせ今回は年末の一番の書き入れ時ですからね。都内じゃ、企業の90%近くが忘年会を実施しないそうです。飲食業界にとって、これは致命的なダメージになりそうです」
ショウ「今はこの冬をとにかく耐えきるしかない。なにせコロナ禍の冬は初めての体験で、未知数だからな。冬に感染拡大するのは欧米を見てわかっていることだ。問題は小池都知事のメッセージがどれだけの人に響くかだろう。これは東京の話だけじゃなく、日本全国規模の話になる。現段階で最も強いメッセージを発信できているのは、他でもない小池都知事だ」
マモル「だったら7つの小にしてしまえばよかったのに」
ショウ「ほう、7つ目はなんだ?」
マモル「7つ目の小は、小池都知事の言うことを素直に聞くということです」
ショウ「アハハ、なるほど、確かにそうだな。国民ひとりひとりが小池都知事のメッセージを受け止めて、さらに実践することだ」
マモル「小池都知事も医療従事者もコロナによって、ほとんど休みなく働きづくめじゃないですか? かといって観光業を救うためには旅行に行く人たちも必要ですからね。僕自身もジレンマはありますよ」
ショウ「鬼滅の刃の8巻64話に、煉獄杏寿郎の母親で、杏寿郎が幼い頃に病死した瑠火の言葉がある。
『生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は、
その力を世のため、人のために使わなければなりません。
天から賜りし力で人を傷つけること、
私腹を肥やすことは許されません』
というものだ。杏寿郎は死ぬまで母のこの教えを守り抜いた。今回の映画の名場面のひとつだから、胸を打たれた人も世界中に大勢いるはずだ。そして、コロナ禍の中で、実際にこういった思いで必死に働いている人も多くいることだろう」
マモル「それが小池都知事や医療従事者の方々なんですね。本当に頭が下がります。僕も何かできることはないのでしょうか」
ショウ「まずは小池都知事のメッセージを受け止めてしっかり実践することだろう。そしてコンサルタントとして、ひとりでも、そしてひとつの会社でも多く救えるようなサポートをしていくことだろうな。マモルにもその才はある。その才をさらに活かしていく必要があるんじゃないのか」