※経営者として独立して間もないマモルが、先輩経営者ショウから成功に繋がるアドバイスを受けて成長していく物語です。
ショウ「せっかくの休日を自宅にお邪魔して悪いな」
マモル「いえいえ、妻は仕事で留守ですし、今日はリビングでゆっくり日本女子プロゴルフ選手権大会を観ようと思っていたので、先輩と一緒に飲みながら観戦できて楽しみです」
ショウ「無観客試合になってなかなか直接プレーを観る機会は減ってしまったが、その分、1ホールからYouTubeで全ホールLIVE中継してくれているから助かるよ。CMもないし、長時間いろいろな選手のショットが観られるからな。新しい楽しみ方を提供してくれているよ」
マモル「しかも次から次へと若い選手が登場して活躍してきています。これもJLPGAを大いに盛り上げている要因ですね。黄金世代が注目されていましたが、さらに下のプラチナ世代や、さらに下の21世紀世代も続々予選を通過していて驚きです。21世紀世代は18歳や19歳ですからね…… それが注目されるわけではなく、第一線で実績をあげているわけですから信じられないですよ」
ショウ「プレイを観せるサービスの提供のあり方も大きく変化し、選手層もかなり変わってきているから、新時代の到来を否が応でも感じられるな。もちろんそんな新しい雰囲気や環境に適応しているベテラン勢だっている。ベテラン勢の適応の仕方についてはひとつ、見応えのある部分じゃないか」
マモル「なるほど。そういう視点もありましたか。僕はどうしても自分に当てはめて考えたときに、経験が不足している中で最高の結果を求められて、それにベストパフォーマンスを発揮して応えることができるのかという点が一番注目ですね」
ショウ「若さ故の怖い物知らずという点が勢いに繋がるのかもしれないが、これだけのトッププロの中で、勢いだけじゃ上位に入るのは無理だろうな。技術を磨く努力をしてきているのだろうし、勝つためのコースマネジメントをしっかりやれているんだと思うぞ。初勝利がかかっていての最終組のプレッシャーは想像を絶するものがあるだろうが」
マモル「そこまで過酷な状況ではないものの、僕の会社もクライアントにかなりの難題を要求されるケースが多くなっていて、それに応えられるのか不安ですし、そもそも受けていいのかという時点で悩みがありますね」
ショウ「そうか、マーケティングもwithコロナで変化を求められているからな。クライアントの要求も今までの様子とは違うし、経験したことのない試みも多くなってくるかもしれないな。そうなるとイメージもしにくいだろう」
マモル「そうなんですよ。期待に応えたい気持ちは強いんですが、どうしてもいいイメージが湧きにくくて、なかなか即答するのが難しいですね」
ショウ「確かに何でもかんでも安請け合いするのは問題だろうが、受けてみて、試行錯誤して見えてくることや、生れてくるアイディアもあるだろうからな。アメリカの第26代大統領であるセオドア・ルーズベルト氏は依頼されたことへの対応についてこう述べている。
『できるかと聞かれたら、
すぐに、もちろんと答えること。
それから懸命にやり方を見つければいい』
とね。難題だと思っても、必死に取り組むことで意外にできるということもあるんじゃないのか。そういった積極的な姿勢があるからこそ、JLPGAのルーキーたちも大いに活躍できているのかもしれない。このコロナ禍の影響で、ビジネス業界はどうしてもネガティブになりがちな環境にはなっているが、そこで成果を出せる人や会社にはそういった意識や姿勢が必要になってくるだろう」